システム開発の現場を10年経験し、人が成長するシーン・人が停滞するシーンを見てきました。こういったシーンを多く見ることで客観的に「環境が人に与える影響」をとらえることが出来た気がします。また私自身の経験としても成長と環境は多いに関連していると感じています。
今回の記事は、そういった「人に影響を与えるプロジェクトの循環」をまとめます。なお、一部の突き抜けたものを持っている方はこの限りではありません。世の中には本当に凄い方、何もしない方はいるものです。
人が育たない循環
- 顧客についての理解が不十分。分かってるふりしてるので聞けない、能力不足で聞いても分からない。
- 発注者の意図が理解・把握できない。
- プロジェクトを定義することが出来ない。
- 何をすればいいかそれぞれが考えるのでメンバーの方向性がバラバラ。
- それぞれに進めると時間がかかるので、だんだんと予算がなくなっていく。
- 予算も時間もないので、出来る人で回すしかなく育成が後回しになる。
以下ループ
人が育つ循環
- 顧客のみならず社会の状況を理解しており、業界ニーズがわかる。
- 発注者の意図を理解・把握できる。
- プロジェクトを定義することが出来る。
- 何をするべきか定義されているのでメンバーの方向性が一致し主体的に働ける。
- 早く進むので時間も予算も余裕がある。
- 未熟な人にも機会を与えられる、失敗してもフォローできる余裕がある
以下ループ
どうでしょうか。システム開発の現場を経験した方ならば、思い当たる節はあったのではないでしょうか。
こういったループを仕組みで持てている会社は強いです。人が抜けても次々に育ちます。著名な人物を輩出しながらもその会社自体も元気な会社はおそらくこの仕組みが出来ているのでしょう。
以上、「人が育つ環境 / 人が育たない環境。個人の努力だけでは超える事の出来ない循環」でした。
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