昇給額が同期の半額
プログラムどころかExcelさえまともに使ったことのなかった私は、新人から4年目まで迷走していて全然成長しませんでした。上司からの評価も毎年低く、昇給も同期中では最低額だったかと思います。良く出来ると評判の事務系の同期に聞いてみると、自分の倍の昇給額で大変驚きました。
個人の努力ではどうしようもない
今だからわかることですが、私がこのような状況に陥ってしまったのは会社側に明確な理由があります。長時間労働で体力を削られ、理由もなくされる否定で精神を削られ、生きているだけで精一杯でした。当時の私は自分ばかりを責めていましたが、私個人の努力ではどうしようもなかったのです。同期の中でも飛びぬけて出来ない
それに気付くのが遅れた原因が同期の優秀さです。同期は国立大学出身か情報系修士という背景を持ち、過酷な環境の中でもうまくやっていけていました。人柄としても人生2週目という感じで、もう本当に優秀でした。システム開発はもちろんのこと、理不尽や意味のわからないタスクも難なく消化していきました。国立大学出身でも情報系修士でもなく大学のころ部活動でスポーツばかりやっていた私はうまくやっていけず、よりコントラストが効いて落ちこぼれました。仕事を覚える仕組みがない
入った会社も良くなければ入ったプロジェクトも良くありませんでした。スキル・経験不足で一人で動けない新人なのにフォローする余裕のないプロジェクトで、育成が後回しになっていました。今だからわかることですが、このプロジェクトに余裕がないのは契約内容の理解が甘いためです。だから、何をするプロジェクトなのかが分かっておらずハンドルできない。理解が甘いけども進捗は出さなければならないので、結果として場当たり的な作業が増えていました。当然、見当違いの成果物になるので手戻り作業も増えました。そして残った場当たり的な作業は、知る人ぞ知る経緯としてプロジェクトは属人化していきました。
怒りの矛先は弱い者へ
プロジェクトが属人化すると、有識者でしか仕事を回せなくなり当然その人たちは忙しくなります。しかし、他の人はわからないので手出しできません。認識共有しようにも、有識者は忙しいので、認識共有の場を設けることも出来ませんでした。この不毛な状況にプロジェクトメンバーはだんだんと怒りを募らせていきます。そして、怒りの矛先は弱いものに向けられました、つまり当時若者であった私です。仕事が嫌で嫌で仕方がありませんでした。異常への気付き
そんなこんなでプロジェクトをなんとか終えて次のプロジェクトに配属されました。そのプロジェクトで今までのプロジェクトの異常性に気付きました。きっかけをくれたのは一人の先輩でした。その先輩と一緒に働いたとき、本当に成長を実感しました。そして、自分の考え方がそれほど間違っていないことに気付きました。ゴールを明確にしてから仕事することしないこと、どうしてもゴールが見えないときは少しやってみてゴールを明確にすること。分からいないなら聞く、当たり前のことですね。
良い先輩とは自信をくれるもので、初めて仕事が楽しいと思いました。楽しいとは仕事内容でなくとも一緒に働く人間でも感じるものなのだと実感しました。これは、就職活動にも応ずる考えだと思います。
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